校長室から『学習の成果を私らしく伝えよう!~学習発表会の練習も大詰め~』
今週末に迫った学習発表会の練習も、大詰めを迎えています。各学年での練習から、合同練習となり、互いの発表を見せ合う段階になってきています。発表練習が終わると、良かった点や改善点を出し合い、さらなる磨きをかけています。そんな合同練習では、校内児童生徒だけですが、「緊張する!」「ちょっと焦ってしまって、失敗した」など、本番さながらの緊張感を持った練習となっています。本番は、保護者をはじめ、大使や運営委員長が来賓としてお見えになるため、さらに緊張度は増すことでしょう。子ども達にとっては、こうした緊張感は成長の糧となります。運動会同様、この緊張感を大切に持って、当日に臨んでほしいと思います。
先月の保護者説明会でもご説明しましたが、今年の学習発表会はこれまでの演劇中心の発表内容とは変わり、教科学習をもとにした発表としています。前任校では人権を中心とした発表会をしていましたが、同様に演劇方式で学習の成果を発表していました。しかし、演劇になると大道具や小道具づくり、セリフの言い回しや動作に重点が行き過ぎ、本来の学習時間よりも演技習得の時間が多くなってしまいます。観ている側は演劇の方が楽しめるのですが、限られた授業時間の中で、時間を割いてまでするものではないという議論が起こり、数年前から演劇方式から、ICT機器を使ったプレゼンテーション、ポスターセッション、さらに発表の機会を増やすために屋台方式で同時進行する発表会に代わりました。子ども達にとっては、発表の機会も大切な学習の機会なので、よりたくさん話ができる時間を増やそうとしました。本校の場合も同様で、演劇に膨大な時間を使っていたところを、学習時間を大切にし、その学習に直結した発表会にしました。
発表内容は、音楽の合唱(先生達も加わり三部合唱になります)、合奏の他、総合的な学習の時間・生活科の学習発表、英語とペルシャ語の発表など多彩です。そして、教科学習の発表といえども、演技力は必要であり、それぞれの発表形式に応じた演技指導をしています。それによって、一人一人の個性的な発表、演技力が魅力的に仕上がってきています。楽しみにしていてください。また、小学部1年生から中学部2年生といった幅広い学年層での発表も日本人学校ならではです。小学部低学年の発表は非常にかわいらしく微笑ましく観られる一方、中学部の発表は深い内容となり、頼もしさも感じます。8年という学年の幅を感じられる発表が一度に見られるのは、本校のような小中学部併設の小規模校の特色でもあるでしょう。
また、最後には観覧された方々から、感想をもらう時間をつくっています。一生懸命練習した成果を発表しますので、「やってよかった」と子ども達が思えるあたたかい感想を期待しています。どうぞ、楽しみにしてお越しください。
テヘラン日本人学校で学ぶ子どもたちへ
がくしゅうはっぴょうかいが、こんしゅうまつにせまりました。おうちのひとは、みなさんのがんばっているすがたをたのしみにこられます。れんしゅうのせいかをぞんぶんにはっきしてください。