校長室から『昨日の自分より一歩前へ~冬休み明け集会を開催し、授業を再開~』

 新年あけまして、おめでとうございます。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

1月7日、久しぶりに校舎に子どもたちの元気な声が響きました。冬季休業期間中は、自由登校で午前中に学習を行っており、子どもたちは集まっていましたが、通常の授業ではなかったため、どこか静かな雰囲気がありました。そのため、冬休みが終わり学校が本格的に再開すると、校内に一気に活気が戻ったように感じました。

その日は、『冬休み明け集会』という節目の行事を行いました。児童生徒代表として、6年生の児童が登壇し、昨年の自身の取組を振り返るとともに、新年の決意を発表してくれました。12月初めにテヘランへ戻り、学習発表会に向けて、わずか3週間で仕上げた経験を例に挙げ、どんなこともあきらめずに努力を重ねれば、目標は達成できるという力強い言葉を語ってくれました。

その話を受けて、私から校長講話をしました。毎年、春の七草をテーマに話をしているのですが、今年取り上げたのは「せり」でした。「せり」は水辺に群生し、光を求めて互いに「競り合っている」ように見えます。また、青々と茂った姿は、地面から競り出しているようにも見えます。こうした様子から、「せり」と名付けられたと言われています。そこで、子どもたちには、今年一年を「競り出す年」にしてほしいと伝えました。人の生活に当てはめると、「競り出す」とは、決して他者を蹴落として前に出ることではありません。学校生活で言えば、互いに切磋琢磨しながら、自分自身の力を伸ばしていくことです。そのために必要なのが、「昨日の自分より一歩前へ」という気持ちです。乗り越える相手は他人ではなく、これまでの自分であり、一歩ずつ積み重ねていってほしいと思います。そして、その成長には他者の存在が欠かせません。

今日は、来週の百人一首大会に向けて、1年生が4年生にお手合わせをお願いする姿が見られました。1年生の児童は家でよく練習しており、上の句が読まれると取れる札も多く、自信をつけている様子でした。そこで上級生の胸を借りたのですが、結果は負けてしまい、「1年生教室」と書かれた看板を4年生に持っていかれてしまいました。まさに返り討ちです。悔しくて落ち込んでいましたが、きっとこの悔しさを胸に、次の2日間の休みでさらに練習を重ねてくることでしょう。これは、競り合いながら自分の力量を高めている姿そのものです。結果にかかわらず、挑戦したこと、負けて悔しいと感じたこと、その悔しさを次への努力につなげようとする姿勢は、成長に必要な要素がすべて詰まっています。

 図工の時間には、お正月飾りの門松を作りました。中心となる竹3本は共通ですが、そこから先のアレンジは一人一人の自由です。盆栽のように、それぞれのアイデアを生かして飾り付けていきました。その様子を見ていると、「これでいいかな」と早めに手を打つ子と、少しでも良いものにしようと次々に工夫を重ねていく子に分かれます。前者には、「もう少し飾ると、お正月らしくなるんじゃないかな」と声をかけ、後者についてはあえて口を出さず、じっと見守りました。こうした姿勢も個性の一つですが、より良いものを目指して工夫を重ねる姿は、「昨日の自分より一歩前へ」という姿勢と重なります。最終的には、どの子も最後まで時間を使って工夫を重ねていました。

この二つの場面を一日の中で見ながら、どの子にも、どの場面でも、安易に手を打つことなく、最後まで高みを目指してほしいと強く願いました。

 

テヘラン日本人学校で学ぶ子ども達へ

きのう、きょうは、できなくてもかまいません。でも、できなかったら、くやしいでしょう。 できている人を見たら、うらやましくなるでしょう。そこで、がんばるためにきょうがあるのです。時間があれば、できることは、まだまだたくさんあります。

校長室から『昨日の自分より一歩前へ~冬休み明け集会を開催し、授業を再開~』

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