校長室から『子どもたちの姿が日本人を元気にする～本年度運動会を開催～』
先週金曜日、本校の運動会を無事終えることができました。写真はお国の事情で掲載することはできませんが、９人の子ども達一人一人が活躍し、まさに最高の運動会を開催することができました。本校は、小学１年生から中学３年生で構成された９人です。運動能力に違いがあれば、運動会への関わり方にも違いがあります。同じ種目、活動をしていても、学年段階に応じて達成目標は違ってきます。国内では考えられない状況ですが、それが日本人学校の特徴の一つでもあります。『ダンスホール』と『ソーラン節』では、学年で違う振り付けもありました。中学部生徒は重心がブレることなく踊り、小学部低学年はかわいらしさ満載の踊りであり、見る人を楽しませてくれました。『玉入れ』や『台風の目』、『テヘランメドレーリレー』、『長縄チャレンジ』、『応援合戦』などでは、互いを助け合う、優しい一面をたくさん見ていただくことができました。
この運動会を通して、各児童生徒の運動能力が向上したことはもちろんですが、協力し合う姿勢、絆がさらに深められたことは最大の収穫でした。中でも、中学部の生徒はすべての競技の中で下級生を鼓舞し、士気を上げる言葉をかけるなど、リーダーシップ、責任感を身に付ける良い機会となりました。中学部２名の生徒の存在はとても大きく、運動会が大成功したのも、彼らの功績が大きいと思います。これまで、学校行事の度に「自分たちで創る」ことを話していますが、本当に素晴らしい運動会を創ってくれました。感謝しかありません。
また、初のテヘラン日本人学校運動会を見て感じたことは、日本人コミュニティの中で運動会が大きな役割を果たしているということです。多くの種目に大人も飛び入り参加できるのですが、ほとんどの方が参加してくださいました。来賓で来られた大使館の村上公使もほぼ全ての種目に参加されていました。日本人の大人が一緒に競技を楽しむ姿を見て、子ども達は多くの日本人コミュニティの中で生活していることを強く実感したことでしょう。また、参加者の方々もスポーツを楽しんでおられることを強く感じました。自由参加の綱引き、リレーにあれほどの方が参加されるのですから、びっくりです。そして、競技している子どもや大人に対して、体育館中に声援、拍手が響き渡り、子ども達の姿がイランに住む日本人を元気にしていること、そして日本人学校の運動会が日本人にとって大きな役割を果たしていることを強く感じました。運動会開催秘話は次回に書くことにしますが、本当に開催できてよかったと思います。
テヘラン日本人学校で学ぶ子どもたちへ
すばらしいうんどうかいをつくってくれてありがとう。あなたたちは、ここにすむにほんじんにとってたいせつなたからものです。