校長室から『感動をありがとう!~学習発表会を終えて~』
先週27日、本年度の学習発表会が終わりました。本校の学校行事の中でも、運動会に次いで大きな行事です。子ども達は、普段の学習の成果を余すところなく、お父さん、お母さん方に見せたいという思いから、毎日の学習、練習に取り組んできました。その成果として、発表した子ども達は自信に満ち溢れ、堂々としていました。先生達も「本番に強い!」と感想を漏らされていましたが、それはこれまでの先生達の指導、子ども達の練習の積み上げがあったからこそではないかと思います。
在イラン日本国大使館の相川大使、学校運営委員会の山本委員長を来賓に迎え、保護者の皆様にご来場いただきました。私にとって、テヘラン日本人学校の学習発表会は初めてでしたが、普段の生活で感じている通り、ご参観の方々がとてもあたたかい空気を創ってくださったおかげで、子ども達ものびのびと発表できたのではないかと思います。「よっ!」「すごい!」など、狭い会場だからこそ、観覧してくださっている方々の声が聞こえ、子ども達も満足そうでした。最後の私の挨拶で、『マズローの欲求5段階』の話をしましたが、会場全体が子ども達の承認欲求を満たしているので、自己実現することに集中できたのではないかと思います。改めて、子どもを取り巻く環境の重要性を実感しました。学校は子どもが失敗と成功を繰り返し、試行錯誤しながら学んでいく場所ですから、無条件に受け入れ、その過程を大いに認め、褒めることが成立条件になります。これからも、学校、家庭共々、そうした姿勢を大切にしていきたいものです。
保護者の方々から感想をいただきましたが、その多くは我が子だけでなく、ここで学習する子ども達全員の成長を喜んでおられました。成長しない子どもなどどこにもいませんが、成長を見つけ、声にしていただく保護者はそう多くないように思います。子どもだけでなく、先生達の励みにもなりました。
また、子ども達と先生達との合唱にも感動の言葉をいただきました。子ども達はソプラノ、先生達はアルト、テノールを担当して三部合唱にしたのですが、学校は子ども達と先生が共に創っていくものであり、それが分かりやすい形で表現できたように思います。その部分を受け止めてくださったのだと勝手に解釈しています。私も、子ども達の合唱に参加できたことを嬉しく思います。そして、その姿をうらやましく思われた保護者の方々もおられたと思います。いつか、子ども、先生、保護者の方々が一緒になって合唱するのも、テヘラン日本人学校らしくていいなぁと思っていました。
それにしても、子ども達の成長は美しく、輝いていました。会場にいる皆が、感動しました。ありがとう!
テヘラン日本人学校で学ぶ子どもたちへ
かんどうてきながくしゅうはっぴょうかいでした。あなたたちは、ひとりひとり、すばらしいちからをもっています。そのちからをこれからも、だしていきましょう!