校長室から『心もお腹も満たされた時間になりました~チェナール祭りを開催~』

先週金曜日、第21回の“チェナール祭り”が開催されました。この“チェナール祭り”は、PTA主催の行事です。焼きそばや焼き鳥、おでん、綿菓子の食事のほか、スーパーボールすくいや射的、ストラックアウトなどのゲームがあり、差し詰め“テヘラン版夏祭り”といった様子のイベントです。最近は新型コロナ感染予防から小規模の実施でしたが、今年度からはそれも解禁。より多くの日本人に来てもらうことになりました。来賓として相川特命全権大使をはじめ、校舎オーナーや顧問弁護士にもお越しいただき、盛大な会となりました。

私は、この会に初めて参加して、知り合いが集うホームパーティ、もしくは田舎の小さな夏祭りのように感じました。先に挙げた屋台を運営するのは保護者と日本人会ボランティアの皆様。子ども達は、屋台のおじさん、おばさんと楽しく会話しながら食べたり、遊んだりしていました。わが故郷の夏祭りも、近所のおじさん、おばさんと子ども達が「大きいなったなぁ」「いつ田舎に帰ってきたんや」といった会話が飛び交います。在イラン日本人は少ないので、ほとんどが顔見知りの関係ですから、楽しい会話があちこちで聞こえました。

もう一つ印象に残ったことは、子ども達がイベントの中心にいたことです。最初の2時間は飲食タイムでしたが、後半は子ども運営のゲーム大会でした。クッキーをおでこに乗せて手を使わずに口まで運ぶゲームや、自分たちに関連した問題による〇×クイズなど、多くの人が参加できる企画でした。〇×クイズでは、「ぼくは二重跳びが3回以上できる。〇か×か」「校長先生は、けん玉で剣先に入れることができる。〇か×か」など、結果は実際にやってみて分かるという問題もありました。残念ながら、私はけん玉に失敗して、〇を選んだ方を失望させてしまったのですが、それもご愛敬。笑って許してもらえる雰囲気でした「私には、怖い先生がいる。〇か×か」など、先生達が結果にハラハラする問題もありました。こうしたI(アイ)メッセージの問題は素敵だなあと思いました。本当によく考えられた問題でした。

これだけのお祭りを企画、準備するには、相当な時間を要したことは想像に難くありません。会長を中心として、PTAの存在がとても大きく感じられました。児童生徒数の減少により、6家庭での組織ですから、開始当初の頃と比べて、労力は何倍にもなっているはずです。にもかかわらず、4時間飽きることなく楽しめる内容にしていただき、感謝しかありませんでした。子ども達も十分楽しみ、日本人会という大きな家族の中で生きていることを実感できたのではないでしょうか。

以前、“マズローの欲求段階”について書きましたが、子ども達の社会欲求がずいぶん満たされました。今後の学校生活で自己実現欲求を高めていきたいと思います。

 

 

テヘラン日本人学校で学ぶ子どもたちへ

ちぇなーるまつり、たのしかったね。こんなにもやさしく、たのしいひとたちにかこまれて、みなさんはせいかつしています。これは、とてもしあわせなことです。

 

校長室から『心もお腹も満たされた時間になりました~チェナール祭りを開催~』

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です