校長室から『失われた教育活動を取り戻す3カ月に~新年の学校がスタート~』
新年あけましておめでとうございます。昨年は二度の派遣教員退避があり、思うような教育活動が展開できない状況でした。しかし、迎えた新年を機に心機一転、派遣教員と現地スタッフが一丸となり、教育活動を全力で進めてまいります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新年早々の職員会議では、「退避中に失われた教育活動を取り戻そう」と確認し合いました。オンラインで授業は続けてきましたが、体験的・技能的な学習や学校行事はほとんど実施できませんでした。残りわずかな日数ではありますが、3月の修了式までにこれらを充実させたいと考えています。
まずは、授業です。家庭科ではミシンを使った学習が始まりましたし、生活科では近くの本屋さんを探検する学習もしました。私の算数科の授業では、だいたい1mと思えるものを見つけ、実際に測ることで、量感を育む学習もしています。このような体験的・技能的な学習はオンラインが不得意としている部分なので、この3か月は少し意識的に増やさなければならないと考えているところです。
次に、学校行事の雪の野外学習を今月末に予定しています。昨年度はトチャールスキー場で実施しましたが、混雑が目立ち、安全面で課題がありましたので、今年度は過去に利用していたアバリスキー場に会場変更し、実施する予定です。思いきり滑って転んで、心も体もリフレッシュできる時間にしたいと思います。
今年度は春の宿泊学習や秋の遠足が実施できませんでした。それに代わる行事として、冬の遠足を計画しました。テヘラン市内の観光地を訪れ、小学部2年生から中学部3年生まで、学年を超えた交流を楽しみたいと思います。
そして、運動会(今年度は「スポーツフェスティバル」として実施予定)も開催します。私は当初、親子で軽いスポーツを楽しむことができたらよいと考えていましたが、先生方から「規模を縮小してでも運動会をやりたい」という提案がありました。例年、子ども達が楽しみにしている行事であり、日本人会の皆さまも参加するイベントです。その思いに応え、先生方と力を合わせて準備を進めていきます。昨年度は会場使用禁止という大ピンチを乗り越えて成功した運動会。今年もまたドラマチックな展開が待っているかもしれませんが、無事に実施できるよう進めていきます。
その他、未就学児や他校に通うお子さまを対象とした学校見学会の開催、コリアンスクールとの交流会(先方からの連絡待ちのため未確定)、外部講師を招いた特別授業なども計画中です。こうした多彩な活動を通じて、子ども達に充実した学びを提供していきます。
学校の雰囲気をつくるのは、先生方の姿勢です。「先生は、最大の教育環境」と言われる通り、先生が元気であれば子ども達も生き生きとします。先生方と共に楽しい活動を生み出し、子ども達のチャレンジ精神を育む学校づくりを進めていきたいと思います。
新年のスタートを素晴らしい形で切れたことを実感しています。これからの教育活動にぜひご期待ください。
テヘラン日本人学校で学ぶ子ども達へ
いちがつになり、あたらしいスタートです。せんせいたちは、たのしいことをいっぱいかんがえていきます。きみたちも「こんなことをしてみたい!」というアイデアがあれば、どしどしおしえてください。みんなでいっしょに、たのしいがっこうにしていきましょう!