テヘラン日本人学校 校長 西田隆之

テヘラン日本人学校のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。2023年4月に赴任しました西田隆之(シニア兵庫県)です。

日本で「イラン」のイメージを聞けば、「暑い国」「砂漠と赤土」「核開発」「経済制裁」などを連想されることでしょう。それらのイメージは決して間違いではありませんが、実際は日本で見ているほどネガティブなものではありません。確かに、様々な生活面で日本とは違った対応を余儀なくされますが、生活してみると、比較的過ごしやすいと感じられる方が多いです。中でも、イランの人々は、家族を大切にする気持ち、おもてなしの心を大切にする気持ちに溢れています。日本のドラマ『おしん』がイランで視聴率90%を超え、人気を博したことからも、イラン人の価値観は、日本人と近いものがあるように感じます。

こうした環境の中、テヘラン日本人学校は、児童生徒数7名で2024年度の活動をスタートでしました。7名という超小規模校である本校の一番の特徴は、子ども同士の家族的な人間関係です。小学2年生から中学3年生が在籍し、8歳という年齢差が自然に、そして優しく交じり合っています。もう一つの特徴は、個に応じた指導が実現できる教育環境です。授業では先生との対話から始まり、個々の気づき、疑問をより生かした授業が実現できます。こうした環境の優位性を生かして、人とのつながりを大切にした優しさと自ら世界を切り開く逞しさを兼ね備え、未来のグローバル社会をリードする人へと成長していくことを願い、教育活動を展開しています。

この度は、このホームページを通して、本校の教育活動の一端をご覧いただいたことにお礼申し上げます。そして、時折、このホームページを開いてくださることを願っております。ありがとうございました。