校長室から『リアルとバーチャル、それぞれの良さを考える~5年生理科の授業を見て~』

先日、5年生が階段で何やら言っていました。見てみると、4階へと続く階段で上にいる理科の先生と話をしています。目の前には、一本の糸が。その先には、木の錘が付いていました。理科の学習で、振り子の振動について学習しているのです。糸の長さは15メートル。一振りに何秒かかるかを計っていました。とてもダイナミックな実験で、5年生の子も興味津々で取り組んでいました。こんな学習なら、どんどん理科好きになるでしょう。

前回のブログで、情報端末タブレットを使った“時空を超える”授業について書きましたが、このような理科の授業はいつまでも生き続けるでしょう。リアルな実感が必要な授業、体験で身をもって知る授業は、現実的に正しいかを確かめる授業は、絶対に失ってはいけない授業と言えます。

リアルな授業かバーチャルな授業か。これらは2項対立ではありません。タブレット導入が始まった3年前、「タブレットを使って、実感を伴わない授業をさせていいのか」と批判する声もありました。タブレット導入について、話を2項対立に持ち込むのは、「できれば使いたくない」というおもいがあるからではないでしょうか。今回の理科の授業が典型ですが、リアルな授業はとても大切である一方、バーチャルで学ぶ授業も大切であるという考え方をしなくてはなりません。おそらく、タブレットを使った授業は、よく行っても4割には至らないでしょう。いえ、むしろ4割もバーチャルで置き換えられたら良い方です。

つまり、リアルとバーチャルそれぞれの学び方の良さをとらえ、学習内容はどちらがより効果的であるかという視点に立って、分別していくことが必要なのでしょう。私は国語科を担当していますが、なかなかタブレットを使った授業がイメージにしにくいです。先日の、日本やマレーシアの子ども達との交流のように、他者と意見を交流することはできますし、文法など知識理解分野の一部はタブレットを使った方がよいでしょう。しかし、文章読解は個人内でとどまらず、他者との受け答え、問答を通して学ぶ方が効果的なように感じます。また、高校入試を控えた中学部の授業では、知識注入にならざるを得ない現実もあります。もうしばらく、もやもやしながら考えていくことにします。

  

テヘラン日本人学校で学ぶ子どもたちへ

きみたちは、どんなまなびかたをしたいですか。せんせいからおしえてもらうだけのじゅぎょうは、きっとおもしろくないでしょうし、すぐにあたまからきえてしまうでしょう。じぶんでかんがえるじかんをおおくしなければ、あたまはせいちょうしていきません。

校長室から『リアルとバーチャル、それぞれの良さを考える~5年生理科の授業を見て~』

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