校長室から『新年あけましておめでとうございます~2024年を迎えて~』

 新年あけまして、おめでとうございます。日本では能登半島地震や航空機の衝突事故、イランではケルマーン州でのテロ事件など、新年早々から心配なことが起こりました。不安な気持ちになってしまうのは仕方ありませんが、我々は自分の力でどうにかなることと、どうにもならないことを切り分けて考えなくてはなりません。地震のような天災はどうすることもできませんが、世界を不安にしているのは人と人との争い、憎しみのようなものがこびりついて離れないからであり、これは人の力でどうにかなることの一つです。そんな人の力で何とかできることを何とかするために、教育、学校は存在していると考えています。

イランでは、経済制裁を受ける中、邦人は減少の一途をたどっています。それでも、経済制裁が解かれ、これまでのように日本人が増えることが期待できるのは、イランという国が持っている国力、イラン人の国民性、そして未だ抱かれている日本に対する親しみがあるからです。経済制裁が解かれれば、大きなビジネスチャンスが転がっている国であるため、ここイランでは、何とかできることを何とかしようと奮闘される邦人、イラン人がたくさんおられます。

学校では、年度当初9名いた子ども達も4名が転出し、新年は5名で迎えることになりました。数字を見ると寂しく感じますが、校内では子ども達の元気な声が響いています。それは、これからも変わらないでしょう。人数は少なくとも、一人一人にとっての大切な義務教育期間は等しく同じであり、むしろこうした環境の中で生活している子ども達を他校以上に大切に育んでいかなければならないと思っています。そして、本校が「どこよりも行きたい学校」と呼ばれるようにしたいと考えています。

そのためには、本校が持っているメリットを活かさなくてはなりません。本校は、家庭的な人間関係、個別最適化された学習内容、小回りの利く教育活動など、たくさんのメリットを持っています。しかし、今はまだそれを十分に活かしきれていないと認識しています。また、ここイランで奮闘されておられる多くの方々がおられます。その方々は、子ども達にとっては生きる教材と言えます。積極的に学校へお招きし、その姿から学ぶ機会を増やしていくことが必要です。これらは一例ですが、まだまだ改善の余地が残されており、できることはたくさんあります。ただ、一足飛びに実現はできません。我々の力でできることを一つずつ積み上げていく、そんな1年にしていきたいと思います。

教育、学校は、人の力で何とかできることを何とかするためにあります。本校の教育が、直接的にガザの侵攻を止めたり、テロを防いだりはできません。しかし、教育は必ず将来に影響を与えます。本校は、未来に生きる子ども達が、自分でできることを自分で何とかする力を身に付ける、そんな教育活動を展開してまいります。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

テヘラン日本人学校で学ぶ子どもたちへ

あけましておめでとうございます。いちねんで、あなたはどんなちからをつけていくでしょうか。あなたのせいかつしだいで、とてつもないちからをみにつけるいちねんになるでしょう。たのしみです。

校長室から『新年あけましておめでとうございます~2024年を迎えて~』

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