校長室から『自身の成長を振り返る~冬休み明け集会の児童発表~』

 今週火曜日から、学校が再開しました。本校は2学期制のため、始業式ではなく“冬休み明け集会”という形で、儀式を行いました。以前のこのブログでも書きましたが、毎回の儀式で、子ども達がこれまでの自分を振り返って、反省や決意表明の作文朗読をしてくれます。今回、語ってくれたのは、昨年4月から転入した5年生でした。

彼は、これまでの学校生活で、“団結力”が身についたことを話してくれました。「右も左も、教室すらわからない自分が、楽しく学校生活が送れているのは、友達や先生が助けてくれたからである。人から教えてもらい、教えてもらった人が次の人へ伝える。これが団結というものだ」と語ってくれました。転出入の多い日本人学校ならではの経験からきた言葉です。彼の言う“団結力”は、人と人とのあたたかいつながりを意味しています。それがこの学校に存在していることを改めて教えてくれました。

もう一つ彼が語ったのは、“集中力”が付いたということでした。これまでの学校では、周囲に気を取られ、ついおしゃべりをし、先生に注意されることが多かったそうです。しかし、テヘラン日本人学校に来て、少人数授業、先生とのマンツーマン授業が多くなり、周りに気を取られることなく、集中して学習できるようになったと振り返っていました。今後、大人数になっても、この“集中力”が発揮できてこそ本物と言えますが、彼自身が、学習に集中して向き合っている自分を喜び、大きな自信としていることが素晴らしいと思いました。前回のこのブログで、「小規模校の良さを活かし切る取組を展開したい」と書きましたが、こうして実際に学んでいる子ども達が、日本人学校、小規模校の良さを語ってくれたことは、我々職員として大きな自信と誇りになります。新年早々の集会で、こうした視点を持った話を聴き、感動しました。

その後、私からは“春の七草”の一つである“すずしろ(大根)”をもとにして、「今よりもほんのちょっと手を加えて値打ちを上げよう」という話をしました。「土のついた大根と土を落とした真っ白な大根、あなたはどちらを買うか」という問いから、話を展開しました。誰もが、土の落とされた大根を選びます。それは、土を落としてきれいに見せるという、農家や商人のひと手間があるからであり、それによって大根の値打ち、価格は上がります。他の仕事でも、子ども達の学習でも同じです。素材は同じでも、他より評価されるか、されないかは、ちょっとしたひと手間がかけられているかどうかで分かれます。子ども達には、こうしたひと手間を惜しむことなく、努力してほしいと話しました。きっと本校の子ども達なら、ひと手間を惜しまずかける選択をしてくれると信じています。

学校は、子どもが成長する場所です。その成長は、誰よりも自分で感じてほしいと思います。そうすれば、周囲がどうであろうと、自ら歩み始めることができます。学校、教師の役目は、子ども達がこうした考えが持てるよう、支援していくことだと考えています。

テヘラン日本人学校で学ぶ子どもたちへ

せんぱいたちからうけつがれてきたやさしさを、みなさんはもっています。おせわになったことは、つぎのひとにしてあげましょう。このことを“おんがえし”ならぬ、“おんおくり”というそうです。

校長室から『自身の成長を振り返る~冬休み明け集会の児童発表~』

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